今朝、生まれて初めてメダカが交尾しているのを見ました。
いつものように池をのぞいてみると、2匹のメダカが寄り添っているのです。
そして驚いたのは、一方のメダカが、もう一方のメダカを抱きかかえていたのです。
まるで優しく包み込むように。
よく見ると一方のメダカが、背びれと尻びれを器用に丸めるようにして、隣のメダカの体を抱きかかえています。そして小刻みに震えています。
これを見た瞬間、もしかしてこれがあの有名(?)なメダカの交尾!?と興奮してしまいました。
小学生か中学生の頃、メダカの雄と雌の見分け方で、「雄は尻びれが大きく、雌は小さい」と習った覚えがありますが、その理由が今分かりました。
(たぶん当時も教わっていたに違いないのですが・・・。)
そう、雄が雌を抱えていたのです。
なぜか感動を覚えました。
健気です。
メダカについて調べてみるとおもしろいことが分かりました。
メダカは暖かくなると産卵を始めます。
産卵といってもおなかの中から卵をプチプチと絞り出して、運がよければ水草に勝手に絡みつきますが、運が悪ければいつまでもお尻にくっついたままです。
ほとんどのメダカはお尻に卵を付けたままです。
そのときの卵は受精卵であるとは限りません。
メダカの受精は、雌の生殖器めがけて雄が放精し、雌の体内で受精が行われるのです。
そしてプチプチと産卵します。
プチプチと産卵した後で放精を行っても、受精する確率が非常に低いのです。
産卵と同時ならまだいいようですが。
そして卵はいつかは水草に絡みつき、受精していれば孵化します。
受精していなければ白くなっていき、腐ります。
実際、白くなっている卵もありました。
しかし毎年何百匹いう稚魚が孵ります。
そのうち生き残るのは数匹です。
自然界は厳しいです。
人間に生まれてよかった。
今年も孵化が楽しみです。