先日のカンブリア宮殿は「ゼファー株式会社」の伊藤氏でした。
残念ながら放送時間の変更で後半しか見られませんでした。とても残念です。
ゼファー?と思われる方も多いと思いまが小型風力発電機販売の会社です。
その高性能な風車で一時期話題になりました。
風切り音がほとんどしない。
微風でもよく回る。
風車は回っているときにはヒュンヒュンと音がします。
風車好きには心地よい音ですが、そうでない人にとっては騒音でしかありません。
この騒音を何とかしたいと思っていたところ、ある時フクロウが飛ぶときに全く音がしないことに気づいたそうです。
そしてフクロウの羽を調べてみたところ、細い溝を発見しました。
これを風車の羽根に応用し、風切り音をなくすことに成功しました。
また、風車が静止した状態から回り出すときにかなりの力が必要です。
車でも自転車でも動き出すときが一番重たいのと同じです。
ですので、風車の定格が風速2mの時100W出力だったとしても、実際に回り出すためには風速4mないと動かないということもあるのです。
その場合、風速3mの風がずっと吹いていても風車は回らないので全く発電しません。
宝の持ち腐れです。
それを解決するために数秒間に1回、貯めている電気を使って風車を回してやる方法をとりました。
はじめにちょっと「ぶり」をつけてやるわけです。
運良く風がが吹いていればそのまま回りますし、風がなければすぐに止まってしまいます。
こういった工夫で全国各地でゼファー社の風力発電を見かけるようになりました。
今では太陽光パネルとセットにして、電力を補い合うよう販売されています。