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          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

既製品太陽熱温水器の購入を検討する②太陽熱温水器の種類

太陽熱温水器には大きく分けて2種類あります。

 

自然循環型と水道直圧型です。

 

これらの中にもいろんな種類がありますが、大きく分けるとこの2種類です。

まずはどちらにするか選ばなくてはなりません。

お互いと比べてそれぞれ利点欠点があります。

 

■自然循環型
自然循環型太陽熱温水器
【長府製作所】

利点

・安価

・水漏れしにくい

・最後まで熱いお湯のまま出すことができる

 

欠点

・屋根の上など、お湯を使う場所よりも高い位置に設置しなくてはならない
自然循環型太陽熱温水器
【長府製作所:屋根の上などの高いところに設置する必要がある 】

・シャワーなどの圧力が低くなることがある

・外気温に影響されやすい
(ほとんどの製品は、昼間に温まったお湯を使わないと夜間に冷めてしまう)

・給湯器に接続できない

 

■水道直圧型
水道直圧型太陽熱温水器
【長府製作所】
水道直圧型太陽熱温水器
【MMC SOLAR】

利点

・水道の圧力で給湯できるので、どこにでも設置できる
水道直圧型太陽熱温水器
【MMC SOLAR:地面にでも設置できる】

・外気温に影響されない
(外気温が氷点下でも太陽光が当たっていれば温まる)

・冷めることがほとんどないため、使わないでいるとどんどん高温になり、沸騰することもある

・給湯器に接続することができる

・混合詮などを使い水温調節ができる

 

欠点

・高価

・シールをしっかりしないと水道の圧力によって水漏れのおそれがある

・お湯の出始めは熱いが、最後の方では水道水と勢いよく混ざるため、ぬるくなる場合がある

 

お互いの欠点と利点がそれぞれ反対になっていることがわかります。

 

さて、どちらに魅力を感じたでしょうか。

価格に関しては最近ではほとんど差は感じなくなりました。

温度に関してもどちらも十分実用になります。

設置場所は屋根の場合だと、どちらでも問題ありません。

 

やはり一番気になるのは給湯器との接続です。

給湯器と接続しない場合は、新たに太陽熱温水器専用の配水を施さなくてはなりません。

お風呂にだけ使うし、お風呂用に後で灯油かガスで追い炊きできるからいいよ、という人は自然循環型で決まりです。

迷う余地はありません。

太陽熱温水器からお風呂へパイプ(ホース)を一本、または二本取り付ければ完成です。

お風呂にも台所の給湯にも使いたい場合は水道直圧型にしなくてはなりません。

ぬるければ給湯器で加温し、熱ければ混合詮で水を混ぜるようにします。

そのためには水道の圧力が必要なのです。

 

もし、自然循環型の太陽熱温水器を給湯器に接続したら、水道の圧力がそのまま太陽熱温水器にかかってしまい、そのような高圧に耐えられるようには作られていない接合部から水が漏れてしまいます。

 

さあ、あなたならどちらにしますか。

 

次回は具体的な構造を見てみます。

 


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