キウイはブドウ同様、私の村でたくさん栽培されていましたが、今は廃れてしまいました。
多くの村人は、自分で食べる分を細々と作っています。
出荷していたときほど神経質にならなくていいのですが、やはり皆さん農家としてのプライドがあるのでしょう、見事なキウイを作られます。
けど、私のところのキウイはそうでもないんですよね。
キウイには雄木と雌木があります。
銀杏と一緒ですね。
実がなるのは雌木だけなので、花粉のためだけに雄木を植えます。
隣の畑にもキウイの雄木を植えているので、自分の畑には雄木を植えなくてよいのですが、そうはいきません。
ちゃんと雄木も植えます。
そうしないと近所つき合いが難しくなります(笑)。
初夏には花が咲きます。
白くかわいらしい花です。
虫が勝手に受粉をしてくれるのですが、もっと確実にするために、筆を使って受粉させる場合もあります。
うちではしてませんが。
でもこれをすると、確かにきれいな形のキウイばかりになるような気がします。
花びらが落ちしばらくすると、多すぎる実を落とします。
これを摘芯といいます。
養分が分散してしまうのを防ぐためです。
そして出荷用には実を大きくするためのホルモン剤をつけます。
付けても付けなくても、大きさはあまり変わらないような気がするので、今は付けていません。
夏の間にどんどん大きくなっていきます。
葉の形といい、実の形といい、キウイの木の下にいると異国にいるような感じになります。
木といってもツルです。
支えをしないと倒れてしまいます。
果実は名前のとおり、ニュージーランドにいる飛べない鳥 ”キウイ”そっくりです。
うまく作れば一つの木から、すごい量のキウイフルーツが収穫できます。
秋が来て収穫です。
この時点ではまだ食べられません。
食べようとしても、まだ固く酸っぱいので、とても食べられたものではありません。
熟成させなくてはいけません。
熟成にはエチレンを使います。
ビニール袋にリンゴとキウイを入れて密閉しておけば、リンゴからでるエチレンで熟成します。
さわって柔らかくなったら食べ頃です。
同時にリンゴも食べられます。
採らずに木に残しておいたものは、勝手に熟成しているので、畑に行ったら採って食べます。
とても甘くておいしいです。
大きさは関係ありません。
そろそろ剪定してやらないと、来年いい実がなりません。
増やし方は簡単で、剪定した枝を鹿沼土に挿しておけば、いつの間にか根が出ています。
根が出る前に芽が出るので、見極めが難しいです。
根が出ていないときに抜くと枯れます。
昨年は写真を撮っていなかったので、今年は記録していきます。