田舎でつくろう!  ( blog版)              

          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

ブドウ①

私の村では、かつてキウイの生産をし、その前はぶどうの生産をしていました。

私の祖父の時代に初めてぶどうの木を植え、一時期は畑一面がぶどうという時もあり、活気に満ちていましたが、今ではキウイもぶどうも出荷する家はなく、自家用に作っているだけです。

 

ブドウの木

(出荷していたときはきちんとした棚を作っていましたが・・・)

 

ぶどうは手間がかかります。

出荷用はもちろん自家用にも手間をかけなくてはなりません。

剪定、伸びた枝(ツル)を結わえていく誘引、余分なツルや葉っぱを落とす作業、花が咲いた後の粒間引き、ホルモン剤投与、また粒間引き、間をおいて房の形を整えるための粒間引き、袋かけ、秋になると早朝からの収穫など、気の休まる時はありません。

 

最も重要なのは土造りです。

農業の基本ですね。

化学肥料ではいいものは出来ません。

鶏糞、牛糞、骨粉、腐葉土などがいい肥料になります。

毎年草が生えないように、ブドウ畑全面に稲藁を敷き詰めるのですが、これも下の方からやがて腐っていき、いい肥料になります。

 

消毒もしなくてはなりません。

消毒をしなかったら、ほとんど食べるところがなくなってしまうでしょう。

ブドウの房や葉っぱに付いた菌は、殺菌してしまわないとどんどん感染してしまいます。

放っておくと全滅です。

ですから、ブドウに消毒は不可欠なのです。

 

これほど消毒をするので、ブドウを食べるときには、きれいによく洗うか、皮を口に含まず、剥いてから食べないと心配になります。

ブドウの芽

デザート用のブドウには、粒を大きくするために、ジベレリンというホルモン剤をかけます。

これをしないと小さい粒のブドウになり、商品価値がなくなります。

このホルモン剤を、時期をずらして二回かけると、種なしブドウになります。

 

最近見かけるブドウは大粒で種がありませんが、これはジベレリンを二回かけているのです。

体に影響はないと思いますが、気持ちのいいものではありません。

 

ジベレリンをかけなくても、栽培方法によっては、粒の大きなブドウにすることは可能です。

しかし、ジベレリンをかけたものには及びません。

うちでも一回はジベレリンをかけます。

 


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