前回のことから、ペルチェ素子の両面に温度差を発生させるとゼーベック効果により電力が発生することを利用して、バッテリーを充電することにします。
ペルチェ素子に逆のエネルギーを与えてみたら電力が発生したので、これをゼーベック効果としますよ、というものかと思っていたのですが、どうやら違うようです。
ゼーベック効果は1821年に発見され、ペルチェ効果は1834年に発見されました。
実に13年もの隔たりがあるのです。
ゼーベック効果は主に半導体を用いたものですが、金属を用いたものも研究されていたようです。
熱電対です。
異なる金属を接合するとそこに電位差が発生するものです。
これを利用して高温の測定に使われます。
コンスタンタンなどが有名です。
測定温度によって、対応する金属の組み合わせを変えます。
人によっては熱電対を利用して発電を試みている人もいます。
値段も安いですし。
効率的には半導体を用いたものの方が圧倒的によいので、こちらを使うことにします。
早速製品を探してみます。
有名どころではモンベルが販売している『BioLite CampStove』という製品があります。
たき火をしながらお湯も沸かせて充電もできるというものです。
バッテリーが内蔵されていて、ファンで風を送りながらたき火を完全燃焼に近い状態にします。
同時にたき火の熱を利用してゼーベック効果により発電し、内蔵バッテリーに充電しながら外部へも給電します。
スマートフォンにも充電できます。
5Vで2Wの出力があります。
しかし、たき火をし続けなければいけないというのが気になります。
寝ている間に充電し続けてもらわなければなりません。
これでは付きっきりでたき火をする必要があります。
他にいいものがないか、まだ探してみる必要があります。
次回、これは使えるかも。